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長唄には、「チンチリレンの合方」のようにスピーディーなものや、「瀧流しの合方・虫の合方」など、情景描写にすぐれているもの。器楽曲として魅力あるものがたくさんありますね。
三味線という楽器を持ったかぎり、誰もが弾いてみたいと思う事でしょう。
勧進帳の「セリの合方」や「舞の合方」には、三味線の奏法の指遣い・バチ遣い・お決まりの手つけ等、基礎的なテクニックが凝縮されています。
そのため、私は奈良教育大の90分×15回の講座にはこれを履修させています。
この二つの合方を基礎・基本に従って学ぶと、その後、様々な曲に無理なく取り組むことが出来るようです。
「瀧流しの合方」はお芝居では演奏されませんが、とてもダイナミックな曲です。
文化譜は別冊の紺色の表紙で市販されています。
かっこよくて難しそうですが、譜面では書ききれない、いくつかのテクニックを知ればさほど難しい曲ではありません。
長唄の譜面には文化譜をはじめ、色々な形式がありますが、どれも洋楽の譜面程詳しく音楽を表現しきっていません。
例えば文化譜は全て2拍子で書かれていますが、これはあくまでも便宜的なもの、手順のメモに過ぎないものです。その曲の拍子やフレーズ感を表しているものではありません。
本来ならば3拍子、4拍子、6拍子、8拍子、3連符等と、逐一表記すべきところを全て2拍子で書かれており、時には1泊の半間?なるものが出てくる事もあります。
そのため、譜面に首っ引きで弾いていると、知らず知らずのうちに2拍子で弾いてしまい、長唄の七五調の歌詞の味わいや、鳴り物の拍子感をそこなってしまったりすることもあります。
このようなことから、長唄を会得するためには、最低限、演奏テープ等の音源が必要となります。
そして、正しい音程とリズムで表現豊かに、演奏するためのテクニックの習得は、譜面のみの独学ではどうしても無理な面があります。
弾いているところを見せてもらい、聞かせてもらえば、一目瞭然,百聞は一見にしかず、ということの積み重ねなのです。
長唄の三味線にはピアノやバイオリンのように初歩からの順序立てた指導法や指導体系はあまり研究されていません。
各々のお師匠様方が、ご自分の経験をもとに指導されているのが現状です。
レッスンでは、譜面よりもお師匠さんの手元、指の動き、息づかいなどをよく観察し、先ずは「まねる〜まねぶ〜まなぶ」事を重きにおかれるとよいと思います。
我が師、杵屋禄宣師匠は沢山のことを教えてくださいました。
勘所を正確にする工夫、切れのよいリズムで弾く工夫、よい音色で鮮やかに弾く工夫・・・・・。
今、私は小学生相手の初歩指導の経験をもとに、教員養成大学で指導をしながら、唄・三味線ともに禄宣師匠から教わったことを、読んでわかるものにまとめていきたいと考えています。
いかに効率的に伝えるか?無理のない教材曲の配列、その時々の指導のポイントなどを「虎の巻」にできたらいいなと思っています。
http://www5e.biglobe.ne.jp./~ozeki/
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